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院内で使用する保温材の条件は「安全に使えて、効果的に温まる」こと

手術患者の偶発的低体温を予防するには、加温装置などを用いて外部から患者に熱エネルギーを与える「加温」が必要であり、また保温材などで体表面からの熱放散を防ぐために「保温」も必要です。院内での患者保温が必要な場面や患者の状態・状況は様々で、家庭よりも高いレベルで「安全に使えて、効果的に温まる」保温材が求められます。

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周術期の低体温リスク

周術期の低体温は、様々な合併症リスクを増大させます。手術部位感染や死亡率の増加、血液凝固異常、薬剤副作用延長・変容、心筋虚血と心血管障害、シバリングや低体温による不快感、覚醒遅延などが心配されるため、より厳格な低体温予防が必要とされます。
特に低体温リスクの高い全身麻酔症例においては、加温装置が使用されていることが多いですが、それだけでは不十分な場合、加温の効果を補う目的で保温材を使用します。

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院内での“患者保温”が必要な場面

周術期
周術期

低体温による術後合併症(手術部位感染、心疾患、出血、薬物代謝・覚醒遅延、皮膚障害・褥瘡、シバリングなど)が心配される患者に対して

カテーテル室などの処置室
カテーテルなどの処置室

薄着で長時間処置を受けるため寒さを訴える患者に対して

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外来・病棟

感染、炎症、薬の副作用などの原因で悪寒を訴える患者に対して

院内で使われる保温材と求められる条件

院内で使われる保温材には、(電気)毛布、タオルケット、バスタオル、使い捨てブランケット、ホットパックなどがあります。選択肢は多くありますが、院内で求められる保温材は、家庭よりも高いレベルで「安全に使えて、効果的に温まる」ことが条件となります。この条件を第一に考え開発されたのが、「3M™ かけるだけであったかい保温ブランケット」です。

3M™ かけるだけであったかい保温ブランケット 製品特長

1.高い保温性

薄く、軽く、そして暖かい理想的な断熱素材である3M™ シンサレート™ 高機能中綿素材でできた“かけるだけであったかい”保温ブランケットの秘密は、複雑に絡み合った微細な繊維の間に大量の空気を閉じ込めることができる構造。
3M™ シンサレート™ 高機能中綿素材は、寒い季節に、より快適に過ごせる素材として開発されました。微細な繊維構造により優れた断熱性を実現。「暖かくて、厚くない」を可能にする技術です。 科学的分析に基づき、全世界でウィンタースポーツウエア、タウンカジュアルウエアからファッショナブルウエア、手袋、ブーツ、帽子、寝具にまで採用され、スリムで快適な暖かさをお届けしています。

保温性能試験
 

グラフでは、数値が高いほどその保温材の保温率が高いことを示しています。3M™ かけるだけであったかい保温ブランケット(本品)は、軽く、薄いのに、毛布と同様のあたたかさを提供することがわかります。
*数値はカケンテストセンターで実施した試験結果で、規格値、保証値ではありません。
*毛布の材質はアクリル、タオルケット・バスタオルの材質は綿です。手術室等で使用される市販品の一例です。

保温性能試験
2.感染リスクの低減(単回使用、低リント性)

感染対策に厳しい手術室でもご使用いただけるよう、本品は単回使用です。
また、3M™ シンサレート™ 高機能中綿素材は低発塵性(低リント)を実現し、特に手術室で心配される感染リスクの低減に貢献します。

発塵性能試験

グラフでは、手術室等での手術部位感染等の原因としても懸念されている“リント”、保温材そのものの繊維の脱落による発塵に関する試験結果を表しています。手術室でも保温材としてよく使われているバスタオルと比較しても、3M™ かけるだけであったかい保温ブランケット(本品)は、低リント性を実現できているのがわかります。
この素材の特性も、より厳格な感染対策の徹底が必要とされる場面の多い院内での安全な使用にお役立ていただけます。

発塵性試験
3.様々な用途に対応

最大4分割に切り離しが可能です。縦にはミシン目が入っているため、手で簡単に切り離すことができます。また、横はハサミで切ってもそこからほつれることがないように設計されています。

縦は簡単ミシン目、横はハサミで最大4分割

手術室での温風式加温装置との併用例

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心臓カテーテル室での使用例

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交差感染が心配される場面での使用例

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ご施設の事例
「周術期体温管理の取り組み ~保温ブランケットの活用を中心に~」

お話をうかがった方 :
名古屋第二赤十字病院 手術看護認定看護師 中村 昌夫 先生

周術期の体温管理は、様々な術後合併症を予防する上で重要です。温風式加温装置や保温材を適正に使用して手術患者の正常体温の維持に努めることは手術室看護師の大切な役割であり、そのためには加温と保温の違いをしっかりと認識する必要があります。
周術期体温管理について保温の重要性を中心に、名古屋第二赤十字病院 手術看護認定看護師の中村昌夫先生にお話しいただきました。

院内教育・勉強会資料

看護手順の標準化には、知識の標準化が必要です。そのためには、スタッフへの継続的な教育が欠かせません。ソルベンタムでは、院内教育・勉強会などでお使いいただける動画資料をご用意しております。

A nurse and a doctor, review results together on a tablet in a healthcare setting.

関連情報

WEBセミナー

いつでもご登録・ご視聴いただけるオンデマンドセミナーです。視聴申込ボタンより登録後、ご登録いただいたメールアドレス宛に届く視聴URLから、お好きな時にご視聴ください。

ケースレポート

創傷ケア、感染管理、周術期管理、医材の滅菌保証などについて、ご施設の取り組みをお伺いしました。

学会講演サマリー

各学会の学術集会等における共催セミナーの内容をまとめました。

よくある質問

製品に関するよくある質問をQ&Aで掲載しています。

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