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安心・安全な小児看護の実現のために

小児の皮膚は薄く、バリア機能が未熟なため、外部刺激を受けて皮膚トラブルにつながることがあります。また、新陳代謝が盛んで汗をかきやすく、粘着製品の浮きや剥がれに注意が必要です。臨床現場からのお困りごととして多く聞かれる「血管内留置カテーテルの管理」「ルートの固定」「失禁関連皮膚炎(おむつかぶれ)対策」について、原因と対策、考慮すべきこと等について解説します。

Image of mother holding baby with pediatric dressings and IV

血管内留置カテーテルの管理

血管内留置カテーテルの管理は日常的なケアの一つです。医療安全情報1にあるように、カテーテル刺入部の被覆には刺入部が観察できるドレッシング材を使用するなどの血管外漏出対策や感染対策、事故抜去などを意識した安全対策、小児の発達段階や皮膚の特徴への配慮が必要です。

3M™ Tegaderm™ IV Advanced 1683 Dressing - Pediatric Peripheral Application with Curos™ Cap
血管内留置カテーテルの固定に関するお困りごとや課題

皮膚トラブルや接続部のゆるみ、フィルム材の剥がれなど治療や管理に関わる項目と、子どもの苦痛に関わる項目が挙げられています。2

皮膚トラブルや接続部のゆるみ、フィルム材の剥がれなど治療や管理に関わる項目と、子どもの苦痛に関わる項目が挙げられています.
考慮することと対策 - 刺入部の固定と圧迫痕対策
考慮すること対策
・   医療安全情報やガイドラインに即した血管内留置カテーテルの固定方法
・   血管が細く、安静保持ができないことを考慮した血管外漏出リスク低減策
・   固定・圧迫による皮膚トラブル対策
・   感染対策の為、刺入部は滅菌済のもので覆う
・   留置針がしっかり固定される製品を選ぶ
・   血管外漏出の早期発見の為、刺入部は透明なもので覆い、観察できるようにする
・   手早く固定できるように、あらかじめテープを準備しておく
・   必要に応じて、底づきしにくい適度なクッション性の製品を活用する
考慮することと対策 - ニードルレスコネクタの保護
考慮すること対策
・   輸液ラインのニードルレスコネクタを子どもが舐めて、唾液まみれになる等への対策
・   おむつや便の近くにニードルレスコネクタが位置する、または輸液ラインが床をはっている等への対応

・   アルコールによる擦拭と手順徹底

・   接続部の汚染防止・保護に用いるキャップを使用する

座談会:看護の視点から見た小児の点滴固定

小児の点滴固定は皮膚の脆弱性や多汗、不感蒸泄など小児特有の性質により点滴が抜けやすい状況にあることから、点滴が抜けないことが優先されます。しかし、情報を入手することが困難なことも多く、小児科だけは昔からの手技を踏襲している、ということも多いのではないでしょうか。
今回、小児の点滴固定における課題と3M™ テガダーム™ I.V. コンフォート フィルム ドレッシングの導入による新固定方法の有用性について、感染管理の視点から金沢医科大学病院の野田洋子先生、皮膚・排泄ケアの視点から大阪母子医療センターの松尾規佐先生、新生児集中ケアの視点から大阪府済生会吹田病院の村上志保先生に解説とディスカッションをいただきました。 

関連製品

小児患者の血管内留置カテーテルの管理に役立つ製品をご紹介します。

ルートの固定

病院内では、医療用テープ剥離時にスキン-テアが多く発生しています。3 固定に使用する製品の選定やスキンケア製品を活用することで皮膚トラブルのリスク低減につながります。

固定に使用する製品の選定やスキンケア製品を活用することで皮膚トラブルのリスク低減につながります
対策
Clinician wrapping 3M™ Coban™ NL Non-Latex Self-Adherent Wrap on patient's arm
医療用テープ以外での固定方法の検討
角質剥離の少ない低剥離刺激性のテープの選択
角質剥離の少ない低剥離刺激性のテープの選択
適切なテープの貼付と剥がし方
適切なテープの貼付と剥がし方
被膜剤や剥離剤を使用して皮膚を守る
被膜剤や剥離剤を使用して皮膚を守る
被膜剤・剥離剤を選ぶポイント

被膜剤と剥離剤は引火性のため、電気メスの熱源等、発火源の近くでの使用は避けてください。
被膜剤は、塗布後よく乾かしてください。剥離剤は、使用後よく乾かしてください。なお、乾燥後は引火性ではなくなります。

ポイント被膜剤剥離剤
配慮が必要な粘着製品対極板、電極など×(電気的特性に影響)
経皮吸収剤など×(薬剤透過性に影響)
清潔操作〇(ただし滅菌済タイプのみ)×(未滅菌)
使用できる皮膚状態健常皮膚、赤みや肌荒れのある皮膚(医療機器)健常皮膚(薬機法対象外)

関連製品

小児患者のルート固定に役立つ製品をご紹介します。

失禁関連皮膚炎(おむつかぶれ)対策

皮膚は排泄物・滲出液・排液など刺激性のある液体に長時間さらされることで、浸軟して損傷しやすくなります。接触が続くことで次第にバリア機能も低下し、皮膚損傷に至ることもあります。

皮膚は排泄物・滲出液・排液など刺激性のある液体に長時間さらされることで、浸軟して損傷しやすくなります。
原因と対策
原因対策
排泄物との接触
消化酵素を多く含む液状の便(水様便・泥状便)は、皮膚に触れると刺激になる。
ふれさせない
撥水効果のある保護クリームや被膜剤を塗布して刺激物が直接皮膚に触れないようにする。
皮膚の浸軟(ふやけ)
排泄物の水分や湿気で皮膚がふやけることで、皮膚のバリア機能が低下する。また、おむつや拭き取りによる摩擦刺激を受けやすくなり、皮膚損傷を起こしやすくなる。
ふやけさせない
皮膚を密閉せず、水分蒸散を妨げない製品で対策をとる。

院内教育・勉強会資料

看護手順の標準化には、知識の標準化が必要です。そのためには、スタッフへの継続的な教育が欠かせません。ソルベンタムでは、院内教育・勉強会などでお使いいただける動画資料をご用意しております。

A nurse and a doctor, review results together on a tablet in a healthcare setting.

関連情報

WEBセミナー

いつでもご登録・ご視聴いただけるオンデマンドセミナーです。視聴申込ボタンより登録後、ご登録いただいたメールアドレス宛に届く視聴URLから、お好きな時にご視聴ください。

ケースレポート

創傷ケア、感染管理、周術期管理、医材の滅菌保証などについて、ご施設の取り組みをお伺いしました。

学会講演サマリー

各学会の学術集会等における共催セミナーの内容をまとめました。

よくある質問

製品に関するよくある質問をQ&Aで掲載しています。

カタログダウンロード

製品の主要なカタログをPDFで閲覧いただけます。

添付文書

医療機器の添付文書をPDFで閲覧いただけます。

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References:

  1.          「医療安全情報 No.7 小児の輸液の血管外漏出」財団法人 日本医療機能評価機構 (2007)
  2.           横山佳世, 末梢静脈血管留置カテーテル管理中の子どもたち, 小児看護 2018, vol.41, no.3, p.259 20% 以上の回答があった項目を抽出して作図
  3.          「ベスト・プラクティス スキン- テア ( 皮膚裂傷 ) の予防と管理」一般社団法人 日本創傷オストミー失禁管理学会 (2015)