3M™ ベアーハガー™ 深部温モニタリングシステム
非侵襲的・簡単
- 使用方法は前額部にセンサーを貼付するだけ
- 術前~術後までモニタリング可能
精確
- 臨床的有用性が示されている熱流補償式を採用
- 肺動脈温と相関性の高い測定が可能
幅広い術式1に対応
- 前額部にセンサー貼付スペースが確保できれば幅広い術式1で使用可能
- 手術室だけでなくカテーテル検査室や集中治療室等でも使用可能
麻酔科医師に麻酔時の体温測定について伺いました
全身麻酔手術中の深部温測定で重要だと思うこと
「簡単測定」「精度が高い」「コストが安い」「幅広く適用可能」「低侵襲」を重視しているという回答を多くの方からいただきました。2
(n=221)
現行測定方法での課題
現在、術中の深部温測定に使用されている方法の多くは体内に挿入する侵襲的な手技です。直腸、膀胱、咽頭、食道などでの侵襲的な手技は、粘膜損傷や穿孔などのリスクに加え、患者や医療従事者の感染リスクも高まります。
3M™ ベアーハガー™ 深部温モニタリングシステム 製品特長
非侵襲的で簡単な測定方法
前額部にセンサーを貼付し、簡単・非侵襲的に深部温が測定可能です。
術前から術後まで連続的なモニタリングが可能
前額部に貼付するだけで、特別な技術や設備がないところでも精確な深部温が測定できます。
麻酔導入前から測定を開始することにより、再分布性体温低下のトレンドも確認できます。センサーは2時間分の測定値をメモリしており、例えば手術室で使用した本体からセンサーを抜いて、ICUにある本体に差し直すことで連続的な体温測定が可能です。
肺動脈と高い相関性を示す精確性
心臓血管手術105 症例において、3M™ ベアーハガー™ 深部温モニタリングシステムによる深部温と、肺動脈カテーテルによる肺動脈温の同時測定が行われました。統計解析の結果、3M™ ベアーハガー™ 深部温モニタリングシステムで測定された深部温は、肺動脈温とほぼ一致することが示されました。3
多くの文献で臨床的な有用性が示されている熱流補償式を採用
熱流補償式体温測定の原理4は、非侵襲的で、簡便に精確な深部温が測定できる方法として、 多くの文献で臨床的な有用性が示されています。通常、皮膚表面の温度は外気温の影響を受けて深部温よりも低くなりますが、特定の体表面を断熱材で覆い、外気温の影響を遮断して、皮膚表面温度が深部温と等しくなるのに必要な微量の熱を与えることで、熱的平衡状態を作り出し、体表面から精確な深部温を測定することが可能になります。3M™ ベアーハガー™ 深部温モニタリングシステムは皮膚表面に貼付したセンサーを緩やかに加温し、センサーの下に深部温との等温領域を作り出します。温度センサーが深部温と平衡状態に達すると、フォーム断熱材により、皮膚表面から環境への熱損失が防止され、熱流補償状態が確立します。温度センサーと患者の深部温が平衡状態に達すると、3M™ ベアーハガー™ 深部温モニタリングシステム コントロールユニットに精確な患者の深部温が表示されます。
前額部深部温の測定はガイドラインに記載されています
NICE(英国国立保健医療研究所) ガイドライン
1.1 Perioperative care Recommendation
周術期ケアの推奨として患者の体温(核心温)を測定すること。 ※推奨される部位の中に前額部深部温が記載されています
幅広い術式1・使用シーンに対応可能
以下の条件を満たしていれば、幅広い術式1・使用シーンに対応可能です。複数の術式に対応できるので物品管理もシンプルになります。
前額部に貼付可能なスペースがある
計測範囲:25℃~43℃
推奨使用環境条件:10℃~40℃
例えばこんな時に・・・
術後にも継続的な深部温測定が必要な場合(例:集中治療室)
交差感染リスクの少ない方法で深部温測定を行いたい場合(例:救急外来)
覚醒した状態の患者の深部温測定が必要な場合(例:術前の深部温測定)
3M™ ベアーハガー™ 深部温モニタリングシステム
ベアーハガー™ 深部温モニタリングシステムには、コントロールユニットとディスポーザブルのセンサーが含まれています。これらを併用することで、継続的かつ非侵襲的な深部温の測定が可能となります。
関連資料
ご施設の事例
「周術期体温管理の取り組み ~3M™ ベアーハガー™ 深部温モニタリングシステムの活用を中心に~」
お話をうかがった方 :
聖路加国際病院 麻酔科/周麻酔期看護師 吉田 奏 先生
安全な麻酔のためのモニター指針(日本麻酔科学会)では、 「麻酔中の患者の安全を維持するために、体温測定を行うこと」が指針として示されています。 手術中の低体温は患者予後に影響を及ぼすため、周術期を通して体温を精確に把握しモニタリングすることが大切です。 聖路加国際病院 麻酔科 周麻酔期看護師の吉田奏先生に、周麻酔期看護師の視点から体温測定の重要性、 統一した評価の意義を中心にお話いただきました。
関連情報
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References:
- 腹臥位手術(顔を下に向ける場合)、頭頚部手術(消毒液がかかる場合)、超低体温手術(急激に25℃以下にする場合)、温熱療法、低体温療法の場合(別の体温計の併用が必要です。)、前額部に別のプローブを貼る場合、前額部に皮膚損傷や創傷がある場合は適用外
- 2020 年6 月実施 スリーエム ジャパン株式会社 インターネットリサーチ「麻酔時の体温測定に関する調査」調査委託先:マクロミルケアネット
- Eshraghi, Y., & Sessler, D. I. Exploratory Method-Comparison Evaluation of a Disposable Non-Invasive Zero Heat Flow Thermometry System. 2012 American Society of Anesthesiologists Annual meeting. A63.
- Fox RH, Solman AJ. A new technique for monitoring the deep bodytemperature in man from the intact skin surface. J Physiol. Jan 1971;212(2):8-10.